導入インタビュー

自然エネルギーを選べる、グリーン電力に大きく期待しています。

ソニー株式会社
社会環境部 環境戦略室 室長
冨田秀美様

グリーン電力証書システムに加入した26社中、最大の450万KWhの契約を結んだソニーは、製品開発や生産を始めとした企業活動のあらゆる面で環境対策へ積極的に取り組んでいます。
富田室長に導入のきっかけや今後の展開についてうかがいました。

グリーン電力証書システムを導入し、環境効率の向上を目指します。

昨年、当社は中期的な環境ビジョンを策定しました。環境効率(=売上高/環境負荷)を2005年までに1.5倍とし、さらに温暖化ガス削減貢献を5%以上 行うことを目標にかかげています。今までもソニーは企業全体で省エネ活動を行ってきましたが、先行投資として、温暖化ガスの新しい削減方法を模索していま した。そこで浮上してきたのが、自然エネルギーの中でも特に実用性の高さで、現在注目されている風力発電の導入という考え方でした。しかし、風力発電の設 備を建設し、自ら発電するのではコストがかかりすぎます。そこで、東京電力さんに相談をもちかけ、共同検討で作り上げたのが日本自然エネルギーさんの行う グリーン電力証書システムでした。
ソニーの新しいビジネスモデルとして、環境分野でも今までと違う取り組みを行っていきたいと考えていたので、画期的な環境対策ツールとして高く評価しています。

ソニータワーは、日本で初めて100%グリーン電力を利用しています。

ソニーは環境ビジョンを実現するための一環として、ソニータワーのリノベーションを行い、使用電力のすべてをグリーン電力でまかなうこととしました。そして、一般の方々にも環境問題に対する理解を深めていただくため、ソニータワー全体を展示スペースや体験スペースを備えたショールームとして活用しています。環境への取り組みは一般にはなかなか見えにくいものですが、その中で自然エネルギーには、わかりやすい環境対策としての啓発効果も期待しています。


「グリーン電力証書システム」による風力発電の利用は、ソニータワーが日本初の事例となる。

環境へ配慮した経営において、グリーン電力は重要性を増やしています。

電力の一部自由化により、企業も電力を選べる時代になり、ソニーでは今後とも環境負荷の小さいエネルギーを積極的に選択していきたいと考えています。特に、今回のシステムは環境対策としての実質だけでなく、アピール度も高いので、社内的な意識向上にもつながったと思います。基本的にソニーというのは、新しい技術で新しいビジネスモデルをつくるという会社ですから、環境に貢献していくために、どのように技術やビジネスモデルを展開していくべきか現在も模索しています。私どもの活動を通して、このシステムが幅広く認知され、日本国内だけでなく世界にまで広がっていくことを期待しています。

(2001年インタビュー)

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