導入インタビュー

グリーン電力を単なるパフォーマンスで終わらせたくないですね。

アサヒビール株式会社
環境社会貢献部部長
松崎文哉様

環境に対して、常に斬新な試みを行ってきたアサヒビールは、今まで環境対策に取り組んできた集大成として、来年5月に着工する神奈川工場でグリーン電力証書の利用を決定されました。
その購入経緯などについて、松崎部長にお話をお聞きしました。

企業全体で、絶えず新しいことに取り組んでいます。

「クオリティ&チャレンジ」が私どもの様々な活動のスローガンになっていまして、今まで環境に関しても、新しいことに絶えず取り組んできました。96年に は茨城工場で完全にごみをリサイクル化する「廃棄物再資源化100%」を実現し、また名古屋工場では、「完全ノンフロン化」を達成しました。
次に新しい取り組みをしようとした時、グリーン電力証書の話を聞きまして、自然エネルギーが我が社の環境政策にとって、非常に有意義であろうと考え参加させていただきました。

社員一人一人が環境について真剣に考えています。

私どもの会社方針は、環境の取り組みについて、どんどん情報を発信していくことにより、「企業ブランドの向上」をはかっていこうという考えが第一にありま す。例えば廃棄物再資源化100%の時や、完全ノンフロン化の時もテレビコマーシャルで訴えました。外部に向かって情報を発信することによって、お客さま から、色々問い合わせが多くなり、社員一人一人の環境に対するモチベーションが高まります。そして、グリーン電力証書や自然エネルギーのことを自発的に調 べるようになり、結果として社内の周知を高めていくことにつながると考えています。


スタイニーびん
「リターナブルびん」であることを大きく表示し、お客さまに返却のご協力をお願いしている。

実際にどれだけCO2の量を減らせるかが大切だと思います。

神奈川工場の建設にあたりCO2を削減するために、工場の屋根に太陽光発電を取り付けたり、エコ街灯や風車を設置しようとも考えました。しかし実際にどれ だけのCO2が削減されるのかと考えた場合、その量は全体から考えると微々たるもので、結局パフォーマンスで終わってしまいます。グリーン電力証書システ ムでは、証書に記載された電力量分は自然エネルギーでまかなったとみなせるため、実用的です。そこで、工場の電力をどれだけの自然エネルギーで補えばよい かという費用対効果などを考えて、使用電力の約2割をこのグリーン電力でまかなうことを決めました。アサヒビールでは、2010年に1990年比6%の CO2を削減する目標をかかげています。1990年比では、おかげさまで、ビールの生産量が約2倍になっていますので、CO2排出原単位では約5割減らさ なければならないという非常に厳しい目標です。グリーン電力システムへの我々の参加をきっかけにして、現在寄付金扱いとなっているグリーン電力証書の購入 費が損金として認めてもらえるよう、より多くの企業に参加してもらいたい。そういう協力を今後もしていきたいと思っています。

(2001年インタビュー)

インタビュー一覧へ戻る

Select Your Energy! お客さまとともに自然エネルギーを育てています。
日本自然エネルギー(株)が風力・バイオマス・小水力等による
グリーン電力(自然エネルギー)の利用を証するマークです。