導入インタビュー

将来的にはプリウスを自然エネルギーの電気で作れるといいですね。

トヨタ自動車株式会社
環境部 渉外グループ担当部長 東京技術部 主査
笹之内雅幸様

97年からエコプロジェクトを行っているトヨタ自動車は、地球にやさしいクルマの開発や生産工場での環境対応の向上など、地球環境保全に積極的な活動を展開しています。その活動の一環として購入されたグリーン電力証書について、笹之内部長にお話をお聞きしました。

画期的なシステムに強く興味を引かれました。

日本自然エネルギーさんからグリーン電力証書システムについてご提案をいただいたときに、制度として非常におもしろいと感じましたし、当社の企業活動とも 考え方がマッチしていると思いました。電力を購入する部署や生産工場を管理している部署にも意見を聞きましたが、非常に好評でしたし、社内で決裁をとった ときも、全員良い制度だという反応ですぐに賛成してくれました。 自動車業界ではCO2の排出を1990年比マイナス10%にするという高い目標がありますが、トヨタは自社努力で達成しながら、グリーン電力証書システム をプラスアルファの環境保全として取り入れ、自然エネルギーを通じて社会全体に貢献したいと考えています。

プリウスを自然エネルギーで作ったことが証明できるといいですね。

将来の夢としては、どこの工場がどれだけの自然エネルギーを使ったのか、きちんと証明できるシステムにしていただきたいと考えています。
たとえば、プリウスを生産している工場でグリーン電力証書を購入したことが証明できれば、プリウスをご購入いただいたお客さまも自分の車が自然エネルギー で作られた車であるとわかります。そうすれば、ますます自然エネルギーは世間一般に認知され、普及していくきっかけになると思います。

今後、行政を含めた社会的なコンセンサスが必要不可欠です。

一番の問題点は、グリーン電力証書を購入した金額が、税法上寄付金扱いになることです。2口で年間800万円という金額自体は、トヨタの電力購入料全体からは必ずしも大きくはありません。しかし、寄付金ということになると株主への透明性や責任という問題があり、社内的な手続きがとても大変になります。先程 お話しした夢の実現も難しくなり、世間への浸透も遅れることになるでしょう。省エネルギーやCO2の削減が地球規模の問題となっている今、そのような制度 の改善は、国がすみやかに行うべき重要な課題だと強く思います。
また、グリーン電力証書システムは非常にいい仕組みなので、世の中の理解が深まり、購入量を増やせれば良いと思っております。デンマークでは将来的に5割 の電力が自然エネルギーでまかなえるといわれていますが、当社もどんどん増やして、環境保全にいっそう貢献していきたいと考えています。

(2001年インタビュー)

インタビュー一覧へ戻る

Select Your Energy! お客さまとともに自然エネルギーを育てています。
日本自然エネルギー(株)が風力・バイオマス・小水力等による
グリーン電力(自然エネルギー)の利用を証するマークです。